治療方針
当院では元々その人が持つ「自分で治す力」を生かす医療の提供を目指しています。眠れない、元気が出ない、不安だ、動悸がするなどの症状には全て原因があります。自分一人の力では何ともならない、どうしていいのかわからないといった場合お手上げですが、医療の手助けがあれば解決する場合があります。その原因を明らかにし、医学的な見地から治療の手助けをしたいと考えています。治療を受けたいけど薬を飲むのが怖い、抵抗感があるといった患者様は少なくないと思います。一般的な向精神薬による治療の他に、心理学的アプローチとして認知行動療法や漢方薬による治療も併用していますのでご相談ください。
初診治療の流れについて
受付 受付をしていただきます。
予診・問診 診察に入る前に現在の症状、治療に対してのご希望など
をお伺いします。
初診の診察 予診・問診の結果をもとに診察を行い病気の原因を探ります。
治療計画の立案 病気の原因に応じてどのような治療法を選択するのがよい
か患者様と相談 の上決定します。
治療開始 薬物・精神療法、認知行動療法を適切に組み合わせた治療を
開始します。
FAQ よくあるお問い合わせ
単なる悩みや不安だけでも受診できますか??
自分の悩みや不安を人に相談するのには勇気が要ります。近くに何でも話せる相手がいる方は少ないのではないでしょうか。「専門的な知識を持つ信頼できる相談相手がいるといいのにな」というご希望がある方は多いです。そのような方はカウンセリングを主に行っている治療機関の受診をお勧めしています(ただし保険適用とならず自由診療となる為費用はかかります。相場は1時間1万円前後位だったかな?弁護士事務所で法律相談をするくらいの印象)。カウンセリングだけでは解決しない場合は薬物療法を要しますので心療内科受診をお勧めします(保険医療機関では保険適用)。
認知行動療法とは何ですか?
私達は通常正しい判断をできますが、強いストレスを受けた場合脳の働きの調子が悪くなり、正しい判断をすることができなくなり(これを認知が歪んでいるといいます)抑うつ感や不安感が強まり日常生活に支障をきたします。具体例を挙げると、以前の自分なら机の上が多少汚れていても大して気にしなかったのに、その汚れを完全に拭き取らなければ放射能に汚染され死んでしまうかのような錯覚を起こし机に触れることすらできなくなるなどです(不潔恐怖症)。認知行動療法では気持ちが大きく動揺した際に患者様の頭の中に浮かんでいる考えが実際の状況とどのようにどれくらい食い違っているのかを認識してもらい、食い違っている事実の検証を繰り返すことで、認知のゆがみを修正していく手助けをしていきます。